時差Bizとは

首都圏を中心に「時差Biz(ビズ)」という言葉をニュースや新聞で見かけるようになりました。いったいどういった内容なのかご存知でしょうか?

「時差Biz」とは、朝の通勤時間をずらすことでラッシュを緩和させることを目的としたキャンペーンのこと。東京都が都内に乗り入れる鉄道事業者や企業、自治体と協力して昨年から取り組んでいる働き方改革の一つです。

小池都知事は2016年の都知事選で『満員電車ゼロ』を公約に掲げており、また2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて鉄道の混雑緩和も対策する必要もあることから東京都が力を入れて取り組んでいます。

2017年は7月の2週間のみ実施でしたが、2018年は約1ヶ月間の日程予定です。

≪2018年「時差Biz」の日程≫

実施期間:2018年7月9日(月)~8月10日(金)

「時差Biz」の具体的な内容は主に3つ。
〇『時差出勤制』
1日の労働時間を変えずに始業時間と終業時間を変更する働き方
〇『フレックスタイム制』
1ヶ月以内の総労働時間を定めた上、始業時間と就業時間を社員が選択決定できる働き方
〇『テレワーク』
パソコン、インターネットなどを活用して、オフィス以外の場所で時間に捉われない働き方

東京都は「時差Biz」に参加するメリットを以下の様にあげています。
-個人のメリット-
・満員電車の回避
・通勤時間の有効活用
・プライベートの充実

-参加企業のメリット-
・従業員の働く意欲や生産性の向上
・「時差Biz」ホームページへの社名・団体名掲載

参照:「時差Biz」ホームページ内、「時差Biz参加のメリット」「取組事例イメージ」
https://jisa-biz.tokyo/about/

確かに混雑率150%の路線が多いという報告のある首都圏の通勤電車では朝から疲れてしまい、労働意欲や生産性が低下しがちです。

以前から一部の大企業では「フレックスタイム制」はあるものの、中小企業などではほぼありません。東京都が旗振り役となることで、制度のない企業へ「時差出勤」「フレックスタイム制」などを導入しやすくする狙いもあるようです。

この取り組みを受けて、鉄道各社は通勤時間に臨時列車を運行、混雑緩和のためのキャンペーンなどを実施しています。

東京都によれば2018年度は夏だけでなく、冬にも「時差Biz」を実施する予定です。

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時差Biz 参加企業

昨年度の「時差Biz」への参加企業は約280社でしたが、2018年度は倍以上786社(7月12日時点)が参加をしており、現在もまだ参加を受け付けています。

参加できる企業・団体は下記5点を全て満たしていることが条件です。
①労働関係法令違反をしていない
②反社会的勢力と関りがない
③業務停止命令や行政処分を受けていない
④各種助成金の不支給措置を受けていない
⑤本社・事務所(生産拠点、流通拠点、営業所等)所在地が東京都内にある

「時差Biz」のホームページから申込むことができます。

参照:「時差Biz」ホームページ内、「時差Biz 参加申し込み」
https://jisa-biz.tokyo/comfortable/approve

企業・団体が参加すると「時差Biz」のホームページに会社名・団体名が掲載され、“PR”とついている企業・団体は取組内容も確認できます。また、自社のホームページにリンクが張られるので宣伝効果も期待できるようです。

ホームページの「時差Biz参加企業一覧」では五十音順で紹介されており、鉄道会社やそのグループだけでなく様々な業種の企業や大田区、中央区、千代田区といった自治体も参加しています。

また、取り組みが素晴らしかった企業・団体は後日、『時差Biz推進賞』が贈呈されます。

表彰される部門は2つあり、時差出勤やテレワークなどの働き方改革への取り組みに対する『時差Bizワークスタイル部門』と「時差Biz」の普及・啓発に努めた取り組みに対する『時差Bizプロモーション部門』です。

2017年度は10月下旬に発表され、11月2日の「第3回 快適通勤プロモーション協議会」において表彰式が行われました。

時差Biz 東急

東急(東京急行電鉄)では「時差Biz」の取り組みとして、期間限定で朝6時台に臨時列車を運転しています。

・対象路線:田園都市線「時差Bizライナー」、東横線「時差Biz特急」
・運行期間:2018年7月9日(月)~7月20日(金)平日の9日間
※東京都の「時差Biz」のキャンペーン期間より短いので注意
・運行区間と時刻:「時差Bizライナー」中央林間(6:01発)→押上(7:15着)
「時差Biz特急」元町・中華街(6:14発)→和光市(7:24着)
・停車駅:
「時差Bizライナー」中央林間→長津田→あざみ野→溝の口→渋谷→(半蔵門線内、各駅停車)→押上
「時差Biz特急」元町・中華街→みなとみらい→横浜→菊名→武蔵小杉→自由が丘→中目黒→渋谷→池袋→和光市

臨時列車の運転に伴い、期間中は一部の列車の発着時間が異なります。
詳しくは、東急ホームページをご確認ください。

 

時差Bizライナー

京王電鉄と京成電鉄では、それぞれ既存のライナー(座席指定制の快速列車)を「時差Biz」また快適な通勤手段として活用できると推奨しています。

〇京王電鉄
座席指定列車「京王ライナー」
運行区間:新宿→京王八王子・橋本
運行時間:(平日)京王八王子行(20:00~24:00の内1時間に1本)、橋本行(20:30~24:20の内1時間に1本)
(土休日)京王八王子行き(17:00~21:00の内1時間に1本)、橋本行(17:20~21:20の内1時間に1本)
料金:普通運賃乗車券+400円(1席・小児同額)
発売場所:webまたは専用券売機にて事前購入

〇京成電鉄
既存のスカイライナー車両を使った通勤ライナー「モーニングライナー」「イブニングライナー」
運行区間:上野⇔成田、空港第2ビル、成田空港
運行時刻:「モーニングライナー(平日)」成田(5:32、6:04発)、成田空港(7:50、8:40発)
「イブニングライダー(平日)」上野(18:00、18:40、19:20、20:00、21:00、22:00、23:00発)
料金:普通運賃+特急料金410円(小児210円)
発売場所:券売機、前売券発売カウンター(上野)、スカイライナーカウンター(成田空港)

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時差Bizメトロ

東京メトロ(東京地下鉄株式会社)では「時差Biz」の取り組みとして、期間限定で朝に臨時列車を運転しています。

・対象路線:
・運行期間:2018年7月9日(月)~7月20日(金)平日の9日間
※東京都の「時差Biz」のキャンペーン期間より短いので注意
・運行区間と時刻:「時差Bizトレイン」日比谷線 北千住(6:23発)→霞ヶ関(6:51着)、東西線 妙典(6:25発)→高田馬場(7:04着)、中野(7:12発)→妙典(8:08着)
「時差Bizライナー」東急田園都市線中央林間(6:01発)→半蔵門線 渋谷(6:44発)→押上(7:15着)、押上(7:21発)→渋谷(7:54着)
「時差Biz通勤急行」東急東横線元町・中華街(6:14発)→副都心線 池袋(7:07着)→和光市(7:24着)、副都心線 和光市(5:52発)→元町・中華街(7:25着)
・停車駅:
「日比谷線」北千住→上野→秋葉原→茅場町→銀座→霞ヶ関
「東西線・中野方面」妙典→浦安→東陽町→大手町→飯田橋→高田馬場、「東西線・西船橋方面」中野→高田馬場→高田馬場→飯田橋→大手町→東陽町→妙典
「半蔵門線・押上方面」東急田園都市線「時差Bizライナー」停車駅→渋谷→表参道→永田町→表参道→押上、「半蔵門線・渋谷方面」押上→大手町→永田町→表参道→渋谷
「副都心線・和光市方面」東急東横線「時差Biz特急」停車駅→渋谷→新宿三丁目→池袋→小竹向原→和光市、「副都心線・渋谷方面」和光市→小竹向原→池袋→新宿三丁目→渋谷

臨時列車の運転に伴い、期間中は一部の列車の発着時間の変更と優等列車の通過待ちが発生します。詳しくは、東京メトロのホームページをご確認ください。

時差Biz 効果・特典

「時差Biz」の効果を感じてもらえるように参加企業による様々な特典も用意されています。
ここでは、各社の効果・特典について一部ご紹介します。

〇ポイントプレゼント
対象路線のオフピーク乗車した乗客へ各社のポイントを付与
※ポイント付与期間は各社によって異なります
JR東日本、東武、京王、東急、東京メトロ、東京りんかい線

〇「混雑の見える化」アプリの提供
各社のアプリから電車の混雑度を案内。
JR東日本、東急、東京メトロ、京急、都営交通

鉄道各社以外にも“時差Biz応援キャンペーン”として、マクドナルドが JR東日本の「夏の早起き応援キャンペーン」と連携して5時から8時まで対象となる朝マックのコンビのドリンクをサイズアップできるクーポンを配布しています。
詳しくは、下記URLをご覧ください。

〇JR東日本ホームページ内、「夏の早起き応援キャンペーン」
http://www.jreast.co.jp/suicamoney/cp/asacoupon/index.html